【VILTROX】安価でよくボケる中望遠レンズ、「VILTROX AF 56mm F1.7 XF」をレビュー!【Xマウント】
こんにちは!
今回は、中国レンズメーカーの中でも比較的高価格帯で高品質なレンズを多数発売しているVILTROXから、比較的安価な56mmレンズが発売されましたので早速購入してみました。
元々、絞りリング付きで3万円~のレンズが多かったVILTROXですが、最近は外装がプラスチック製で絞りリング非搭載の代わりに比較的安価なモデルも出してきています。
Xマウントは発売されていませんが、AF 20mmなどが同シリーズとして発売されています。
また、56mmレンズの発売は2本目で、F1.4で絞りリングありのモデルが先に発売されています。
同じメーカーが同一マウントで同じ焦点距離のレンズを出すというのはかなり珍しいと思いますので、どういった点が異なるのか等も解説しつつレビューしていきたいと思います(絞りリングありの方は所有していませんのでスペック的な比較とはなりますが…)。
外観
外箱
外箱はこんな感じです。
絞りリング付きのモデルと比べるとシンプルですが、大袈裟な装飾はなく良い感じです。
内容物
内容物は以下の通りです。
- レンズ本体
- レンズフード
- 説明書類
- レンズ用巾着
レンズ用巾着はVILTROXのレンズには定番で付属しています(必要なのかは微妙ですが…)
乾燥剤がしっかり入っているのはいいですね。
付属レンズフードについて
レンズフードが付属していますが、正直これはつけてもつけなくてもあまり変わらないかなと、、
56mmという焦点距離にしてはフードが短すぎると思います。きちんと遮光の効果を出したいのであれば、フィルター径にあったねじ込み式のレンズフードなどを別途購入したほうがいいかと思います。
↑本レンズは52mm径です。
また、装着した際のロック感があまりなく、カバンの中とかでふとした時に外れてしまいそうです。質感もプラスチックって感じですが、安っぽい感じではないです。
つけた時の見た目自体は悪くないので、見た目目的でつける分には良いと思います。
機能
スペック
スペックは以下の通りです。
- フォーカス:AF(ステッピングモーター)
- 絞り:F1.7~F16
- 絞り羽根:9枚
- レンズ:9群11枚
- 重さ:171g
- 最短撮影距離:55cm
F1.4と異なり絞りリングはありません。また、マウント部以外はほぼプラスチック製だと思いますがマットな仕上げで安物感はないと思います。
特筆すべきはやはり重さかと思います。
F1.7という明るさを確保しつつ、171gという重さに抑えているというのはかなり驚異的です。
また、値段の割にレンズ構成が豪華な感じで、EDレンズを4枚使用して収差等を補正しているようです。
フォーカス
フォーカスは結構サクサクです(画質は落としています)。
フォーカスブリージングもあまりないかと思います。
写真撮影でも使用しましたが、他レンズと比較して特に迷うようなこともなかったかと思います。
ファームウェアアップデート
マウント部は金属製ですが、ここにUSB-Cのコネクタがありここを介してファームウェアファイルを転送することによりアップデートを行えます。
純正レンズのようにボディ経由でアップデートできないので、こういった手段を用意してくれるのはありがたいですね。
ファームウェアは公式サイトで公開されています。
作例
たまたま出掛ける機会が結構あったので、描写傾向を交えつついくつか作例を紹介します。一部クロップ等していますが基本的にJPEG撮って出しです。
使用カメラはX-T30 iiです。
まずこちらの2枚は高尾山に登った際に撮影しました。どちらも開放ですが、ピント面はかなりくっきり描写してくれます。
ボケ味も自然でいい感じかなと思います。1枚目右端に玉ボケがありますが、若干レモンっぽいもののかなり丸く写っているかなと思います。
高幡不動尊のあじさい祭に行ってきました。こちらの写真も開放ですが、かなりくっきりとした描写だと思います。
こちらはフリンジを確認するために撮影しました。盛大に出る感じではないですがズームすると場所によっては出ているという感じですかね。
ソフトで補正できる範囲かなとは思います。
画面周辺、とりわけ四隅はそこそこ流れるため、気になる方は注意が必要です。あと、背景の石を見ると若干色収差が出ているんですかね?少し不自然な感じがあります。
換算85mmでF1.7のレンズなので、非常によくボケてくれます。被写体が浮き出てくるようです。
微妙に画角が違って申し訳ないのですが、F1.7とF4の比較です。F4まで絞ると周辺もあまり流れる感じはないですね。
また、このレンズは絞っても玉ボケがカクカクになったりはしないみたいですね。
総評
- 価格が安い
- 焦点距離・明るさの割に重量が軽い
- 開放からくっきりとした描写
- 玉ボケが綺麗
- 周辺部は流れる
- パープルフリンジが少し出る
- 絞りリングはなし
- 付属のレンズフードの出来がイマイチ
まとめ
いかがだったでしょうか?
VILTROXのレンズは初めて購入したのですが、全体的な完成度が高くとても驚きました。他のレンズも気になってきています。。
友人の13mmを使わせてもらったことがあるのですが、こちらは金属製で非常に高級感がありました。
いずれズームレンズとかにも参入してほしいですね。
次はTAMRONの18-300のレビューを書こうと思っています。こちらもお楽しみに!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!