【Switchbot】Switchbotから好きな画像を表示できるE-Inkキャンバスが登場!AIを使用した画像生成も可能【電子キャンバスアート】

こんにちは!

今回は、Switchbotから新しく発売された「Switchbot AI アートキャンバス」を早速購入しましたのでレビューしていきます(画像はうちの犬です)。

一見、よくあるフォトフレームでは?と思うかもしれませんが、この製品はスクリーン部分がE-Inkと呼ばれる電子書籍などにも使われるものになっており、電力消費がとても抑えられています。

ここ最近になってカラー表現が可能なスクリーンが増えてきて、こういう製品が出ないかなーと思っていたところだったのでまさにという商品でした!

それでは早速レビューしていきたいと思います!

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外観

外箱

外箱はこんな感じです。

外箱の画像だとフレームが茶色っぽい気がしますが、実物は黒い感じです。

中には額付き本体のほか、替えの額3枚と付属品類が入った箱が入っています。角についている黒っぽい部材は保護目的で入っているだけで特に使用しません。

本体裏面

裏面は、普通の額と似たような感じですが、USB充電口、ペアリング用のボタンとランプがついています。(USB充電口の下にQRコードがついていましたが、念のため消去しています。)

壁掛け(縦・横)だけでなく、直置きするためのスタンドも付属しています。

内容物

内容物はこんな感じです。

充電器や固定金具はともかく、水準器までついているのは驚きました。裏に両面テープがついていましたが、貼り付けて使う場面まであるのかは微妙です。。

充電する際に壁から取り外すので、他の絵画に比べると壁から取り外す機会は多くなりますから、額とかに貼り付けておく想定なのかもしれません。

  • 本体
  • 替えの額(3つ)
  • ACアダプター(5V/2A)
  • USB-A to Cケーブル(2m)
  • 両面テープ式壁掛け金具(4つ)
  • 押しピン式壁掛けフック(4つ)
  • 水準器
  • 説明書類

寸法

サイズは3種類あります。今回は一番小さいサイズを購入しました。

額を外すとこんな感じです。

外寸は25cm×15cm×2.5cm、内寸(白い部分)が約23cm×18cm、画像表示部分が約15.5cm×9cmほどです。

正直、思ったより額の部分が大きく画像表示部分が小さいので、もう1サイズ大きいのを買えばよかったかなと思っています。

他のサイズとしては、41cm×31cm×2.5cmの13.3インチモデル、91×61×3.5cmの31.5インチモデルがあります。ただ、13.3インチモデルで約2倍、31.5インチモデルは約10倍の価格差がありますので、おサイフやスペースと相談といった感じでしょうか、、

機能

ペアリング

Switchbotの機器なので、ハブなど他の機器を使っている方にはおなじみのSwitchbotアプリからペアリング・操作できます。

ペアリング画面を撮り損ねてしまいましたが、追加方法はだいたいアプリで教えてくれます。後ろのボタンを長押ししてペアリングする感じでした。

相変わらずWi-Fiは2.4GHzしか対応していないので注意してください。

また、他のデバイスに比べると本体との接続に失敗する頻度が高い気がします。だいたいSwitchbotアプリを再起動すれば解決しますが、治らない場合スマホ側のBluetoothのオンオフ等を試してみてください。

画面設定

設定画面はこんな感じです。

現在設定している画像が中央に表示されます。

名前の通り、AIによる画像生成・加工を行うためのAI Studio、画像を追加するアルバム管理、モード切替などが設定できます。

また、右上に大まかなバッテリー容量も表示されます。

右上の設定ボタンから、詳細なバッテリー残量も確認できます。

色・解像度について

先ほどの写真を同期するとこんな感じです。一度同期でデータを転送してしまえば、画面の切り替えは10秒前後で完了します。

近くで見ると粗いですが、意外と壁掛けで飾ったりする分には問題ありません。これはこれで味かなと思ってます。

特に、ちょっとレトロなポスターっぽいイラストや、アメコミっぽい作風のイラストなど、線がはっきりしたイラストは比較的イイ感じに表示されます。

このデバイスには、E Ink Spectra 6というディスプレイが使用されており、赤、青、黄色、白のドットを組み合わせて色の濃淡などを表現しています。

画像設定

AIキャンバスアートという商品名ですが、もちろん特に加工しない画像を設定することもできます。

アルバム管理>+マークから画像を追加できます。下部に表示されている画像のうち、時計マークがついているものは本体側に同期されていない画像になります。

横向きに飾ることができるので、もちろん横向きの画像を設定することも可能です。

その他、コントラスト、明るさ、彩度、色温度等を設定できます。E-Inkの色の再現性には限界があるので、あまりこだわりすぎなくても良いかなとは思いますが、、暗い画像などを設定する場合は、本体が発光するわけではないので少し明るめに調整すると良いかもしれません。

表示モード

静止画またはスライドショーが設定できます。

静止画にはスケジュール切り替えというのがありますが、時間になったら特定の画像に変更するタイマーという感じです。

スライドショーは、画像は選択できず同期している画像が指定間隔(15分、30分、45分、1時間、2時間、…24時間)でローテーションする感じです。E-Ink製品は画像切り替え時に主に電力を消費するので、スライドショーで短い間隔などを設定すると電力消費が大きくなると思われます。

アルバム管理から画像削除することでスライドショーに表示させなくすることは可能です。

まだ充電が必要になるレベルまで減っていないのでわかりませんが、公称では2年ほど充電しなくても持つようです。

AI Studio

AI Studioでは、AIを使用した0からの画像生成、および既存の画像への加工が行えます。

なお、各AI生成機能は課金制です。

月600円で、400回画像生成を利用できます。初回は30日間無料なので、お試しでとりあえず使ってみる分には無料で利用できます。

アプリ内で完結できるというメリットはありますが、今画像生成AIはNanoBananaやGPT Imagesなどいっぱいありますので、自分で生成するのが手間でなければなくてもいいかなとは思います。

AI画像生成

AI画像生成を選択すると以下のような画面が表示されます。

切れている文字の部分はアプリでは流れており、タップすると下にテキストがコピーされます。もちろん、自分で好きな画像を生成するためのテキストを入力することもできます。

また、写真添付のアイコンもあり、こちらから写真を添付して、こういう風に加工してほしいということをテキスト欄に入力すると加工してくれます。

先ほどから使っている犬の写真(自分で撮影したものです)に、「草原で座っているように加工して」と依頼した結果、以下のような画像が出力されました。

被写体などにもよるとは思いますが、かなり自然な仕上がりなんじゃないかなと思います。背景だけでなく、犬の光の当たり方なども調整されていますね。ちょっと顔がのぺっとしている気はしますが、大きな破綻はないような気がします。

AIスタイル変換

AIスタイル変換では、画像をアップロードすることで色々なスタイルに画像を変更してくれます。

スタイルの詳細については長くなってしまうので、興味のある方は以下をご覧ください。出力例もあります。

それぞれのスタイルの説明
油絵

重厚な色使いや筆のタッチを忠実に再現し、油絵ならではの質感と深みを再現。光と影のコントラストが際立ち、クラシックな趣に仕上がります。

浮世絵

明快で力強い線と鮮やかな色使いで、庶民の暮らしや風景、美人画などを華やかに描き出す浮世絵。遠近法にこだわらない大胆な構図が特徴で、装飾的で粋な美しさが魅力です。

水墨画

繊細で整った筆づかいとやわらかな色合いが生み出す、静かで詩情豊かな世界。写実と余白の美が調和し、見る人の心にそっと響きます。

ゆるいタッチ

まるっとした線とやさしい色づかいで、どこか親しみのあるキャラクターのような雰囲気に。アニメの世界に入り込んだような一枚ができあがります。

ブルースケッチ

青の濃淡だけで光と影を描き出す、シンプルで味わい深いスケッチ。静かで穏やかな空気が画面に広がります。

アメコミ

アメコミ特有の力強い線と色のコントラストが印象的。ヒーロー漫画のような迫力ある陰影が、ダイナミックな世界観を演出します。

白黒デッサン

鉛筆や木炭の繊細なタッチで、光と影の世界を描き出します。白と黒だけで表現された静かな雰囲気が、造形の美しさを際立たせます。

幾何学

自然や風景の形を幾何的に抽象化し、理性と感性が調和する構図を生み出します。簡潔でありながら詩的な秩序が、現代的な美を感じさせます。

アール・ヌーヴォー

19世紀末のヨーロッパで花開いたアール・ヌーヴォー様式。しなやかな曲線と草花や蔓のモチーフが織りなす、生命感あふれる装飾美が、優雅で夢幻的な雰囲気を醸し出します。

白黒版画

太く力強い線と深い黒白の対比が生む、素朴で迫力ある世界。彫り跡の質感が生々しく、原始的な力強さと静かな美が刻まれます。

ヴィンテージ新聞

セピア色の紙面に繊細な線画が刻まれ、時を超えてインクの香りが漂います。古都の街並みや紳士淑女の姿が、19世紀の新聞挿絵のように静かに語りかけ、懐かしくも優雅な時代の息づかいをそっと伝えます。

これも被写体による感じで、風景だとイマイチうまくいかない場合もありました。今回ずっと使っている犬の写真のように、被写界深度が浅めで被写体がはっきりしているものはうまくいきやすいのかなと思います。

Gallery

Galleryでは、色々な歴史上の名画をダウンロード・利用することができます。

おそらく著作権はとっくに切れているので利用は問題ないと思いますが、個人的には好きなイラストを入れたりしているので今のところ使っていないですね、、

作品名や作者で検索することもできます。

シーン・オートメーションについて

このデバイスはSwitchbot製品ではあるもののシーンやオートメーションでのデバイスアクションがほとんど実行できません

せめて曜日ごとに違う絵を表示したり、天気に応じてイラストを変える、みたいなことができたらスマート看板的な使い方もできたのにと思ったりしています。

この辺りは今後のアップデートに期待という感じでしょうか。

総評

いいところ
  • 好きな画像を絵として飾れる
  • AIで好きな画像が生成できる
  • 電池持ちがいい
イマイチなところ
  • スマホとの接続に失敗することが多い
  • AI出力はサブスク性
  • 色の再現性は限定的
  • シーン・オートメーションで操作できない

まとめ

いかがだったでしょうか?

正直、現状は推しのイラストを飾りたいオタク向けデバイスといった感じですが、シーン対応などで化けそうなデバイスだなとは思っています。

あとは、やはり価格ですかね。。カラーのE-Inkがもっといろいろなところに採用されて価格が下がっていくと、大きいサイズのものも手に取りやすい価格になるのかなと思います。

個人的にはイラストを飾る目的で買ったのでわりと満足しています。

買う人は正直そんなにいないかもしれませんが、可能性のある製品だなとは思うので気になった方はぜひ購入してみてください!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!