【TAMRON】驚異の16.6倍ズームを誇る超便利レンズ!ハーフマクロ撮影もできる「18-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅲ-A VC VXD」をレビュー【Xマウント】
こんにちは!
今回は、TAMRONから発売しているXマウント用ズームレンズ「18-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅲ-A VC VXD」をレビューしていきます。
動物園で写真を撮りたくて望遠域中心に色々とズームレンズを検討していたのですが、そこまでしょっちゅう撮るわけでもないので10万以下に抑えたいという気持ちがあり結果このレンズを選びました。
自分はカメラのキタムラさんで状態Aの中古品を購入しましたが、チリ等ない美品だったのでほとんど新品みたいな感じでした。
広角域ではハーフマクロ、換算27-450mmという幅広い焦点距離を備えつつも、APS-Cらしく比較的コンパクトに仕上がっているレンズとなっています。
購入からそこそこ経っており色々と作例がありますので是非ご覧ください!
↑Xマウント用
↑ソニーEマウント用もあります!
外観
外箱
外箱はこんな感じです。
内容物
内容物は以下の通りです。
- 本体
- 説明書類
- レンズフード
中古品のため確信はないのですが、多分新品でもこれで全てではないかと思います。
付属レンズフードについて
付属レンズフードは高さがだいたい3.5cmくらいです。
望遠域のことを考えると少し短い気もしますが、広角端だと被写体がレンズにくっつく手前くらいまで寄れてしまうので、それもあってこのくらいのフードになっているのではないかと思います。
機能
スペック
スペックはこんな感じです。
- フォーカス:AF/MF(VXD:リニアモーター)
- 絞り:3.5~22/6.3~40(広角端/望遠端)
- 絞り羽根:7枚
- レンズ:15群19枚
- 焦点距離:18-300mm
- 最大撮影倍率:1:2/1:4(広角端/望遠端)
- 最短撮影距離:15cm/99cm(広角端/望遠端)
- 長さ:125.8mm~200mm前後(実測)(広角端/望遠端)
- 重量:620g
- 手振れ補正:搭載(VC)
- 防塵防滴:簡易(シーリング)
プラスチック筐体なこともあり、サイズのわりに重量は軽い印象です。
レンズフィルター、リアキャップ、フロントキャップをつけても700gいかないので、僕のX-T30 iiにつけるとちょうど1kg位という感じです。
とはいえ、長さは結構あるのでそこそこでかいな、という感じです。
↑使用しているレンズフィルター 本レンズは67mm径です
望遠端のレンズ長については記載がなかったのですが、計測したところおよそ200mmほどでした。
また、絞りリングはないためカメラ側で変更する必要があります(Xマウント用のサードパーティーレンズ、とりわけズームレンズには全くと言っていいほど絞りリングがないのでそろそろ絞りリングありモデルも出してほしいところ、、、Artラインとか)。
フォーカス
AF精度については、正直純正よりは一段劣るかなという印象です。
望遠域、とりわけ暗所で迷うことが特に多いと思います。一方、微妙にピントがあっていないのに合焦サインが出て、あとから見てボケているみたいな写真はほぼないかなという感じでした。
個人的には後者の方が困ると思っているので、それが出ないだけでも及第点かなと思っています。
あとは、広角域で空を撮る際などにたまに迷います。
ズームリング
ズームリングは少し固めですので細かい調整はややしづらい印象です。
ただ、これだけ伸びるレンズですので、下向きに持った時に勝手に伸びてしまわないようにこの固さなのかなとは思っています。
LOCKスイッチ
ズームリングとフォーカスリングの間にLOCKスイッチがついています。
これは先述した通り、下向きに持ったときに鏡筒が伸びてしまわないようロックするためのスイッチになります。
スイッチをON(固定状態)にできるのは18mmになっているときのみで、任意の焦点距離で鏡筒を固定することはできません。
少し不便な感もありますが、走ったり激しく動いたりしない限りは勝手に伸びない固さなのでそこまで困ってはいません。まあスイッチがあるだけで安心できるのはいいところかなと思います。
手ブレ補正
手振れ補正については、何段補正なのかは公開されていません。
タムロン独自の手ブレ補正機構VCを搭載
本レンズでは望遠域で発生しやすいブレを抑制するために、タムロン独自の手ブレ補正機構VCを搭載。薄暗い室内や夜景といった低照度下での手持ち撮影であってもその力を発揮し、画質の低下を効果的に軽減します。また、AI(人工知能)テクノロジーを活用することで、焦点距離70mm以下では動画撮影に配慮した補正効果を得ることもできます。
TAMRON18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD 公式ページ
だいたい広角域で4段、望遠域で3段くらいと言われているようです。
実際、望遠域でも1/60とかで撮影できたので、ボディ側に手ブレ補正のないX-T30 iiなどのボディでは大活躍です(FUJIFILMのカメラは現行機が全て手ブレ補正搭載になってしまいましたが…)。
普段、動画を撮らないため動画撮影時についてはレビューできないのですが、とりわけ70mm以下では動画撮影に配慮した補正効果を得ることが可能なようです。
一方、切り替えスイッチのようなものはないので手ブレ補正を切ることはできません。
マクロ撮影
こちらも公式サイトから引用させていただきますが、最短撮影距離15cmでの撮影が可能です。
高倍率ズームレンズとして驚異的な最大撮影倍率1:2
Model B061は、高倍率ズームレンズの常識を覆すほど優れた近接撮影能力を誇ります。広角端18mmでは最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率1:2を達成しました。また、ワーキングディスタンスは驚きの5mm※、思い切り被写体に近づきながら、同時に背景も取り込むようなワイドマクロ特有の写真表現も可能です。
TAMRON18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD 公式ページ
※最短撮影距離0.15m(広角端)での撮影において、被写体とレンズ先端の距離はおよそ5mmとなります。レンズ前玉に被写体が接触しないように撮影をお楽しみください。
広角端の鏡筒長が12.5cmのため、この距離感で撮影できます。
作例でも後ほどお見せしますが、広角を生かしたダイナミックな撮影が行えます。
作例
18-300mmという距離感が一見して分かるように、同じ撮影場所からの2枚の写真を最初にお見せします。
もはや300mmでどこを撮っているのかわからないかもしれませんが、写真中央付近の木の先端を撮っています。
これだけの領域をカバーしていると、もはや何でも撮れそうですね。
代々木公園でお花見をしたときの1枚です。 F値は高めですが、252mmという焦点距離のおかげで背景がきれいにボケてくれました。
こちらは某動物園での1枚。被写体は綺麗に撮れているのですが、なぜか前後の草のボケが少し不自然な感じになっています。手ブレ補正の影響とかなんでしょうか。
こちらはGWに立山黒部アルペンルートに行った際に撮影した写真です。うっかり絞り開放で撮影してしまったので少し眠い描写ですが、開放の広角端にしてはきれいに写っているかなと思います。F8くらいまで絞るとより鮮明な画が得られたかと思います。
富山駅前を撮影したものです。シャッタースピード1/2秒ですが、脇を閉めてしっかり持てばこのくらいまでならなんとか手持ちで撮れそうです。
最後に広角の接写カットです。ここまで寄れるとF3.5でもさすがに背景がボケますね。自分の写真の腕かも知れませんが、このカットだと若干後ボケが汚いかな?という感じはします。
総評
- 超広い焦点距離
- 手ブレ補正搭載
- ハーフマクロも撮れる
- 隅まであまり流れず描写される
- F値は暗め
- 仕方ないが重い
- 望遠域でAFに迷いがある
- ボケが不自然になる場合がある
まとめ
いかがだったでしょうか。
このレンズの売りはなんと言っても万能感です。写りは純正や単焦点には及びませんが、SNS等に写真をあげるだけ等の目的であればこれ1本でもイケるのではないでしょうか。
とにかくレンズ交換をせずに色々な画角で写真を撮りたい方、自分がどういった焦点距離を使いたいかまだ分かっていないといった方には特におすすめです!
単焦点も何本か持っているのですが、このレンズを使ってズームレンズの利便性を再確認させられました。次はSIGMAかTAMRONのF2.8ズームレンズを検討中です(お金が貯まり次第)。
記事が参考になったという方は、是非当記事のリンクから何らかの商品をお買い求めください・・・
よろしくお願いします!!!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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