【SENNHISER】2022最高評価ワイヤレスイヤホンとの呼び声高い「MOMENTUM True Wireless 3」を詳細までレビュー!【aptX adaptive対応】
こんにちは!
今回は、Youtubeなどでもいろいろなレビュアーさんが「今年1位の完全ワイヤレスイヤホン」として挙げている、SENNHISERのMOMENTUM True Wireless 3をレビューしていきます!
これまでソニーのWF1000XM4やAnkerのSoundcore Liberity 3 Proなどを使っていたのですが(WF-1000XM4については、当サイトでレビューしていますのでそちらのページも見て、比較していただければと思います!)やはりガジェットマニアとしてはトップの製品も試してみたいところ。結構高かったですが買ってしまいました。
価格帯的にも特にWF-1000XM4と競合する製品だと思いますので、こちらとも比較しつつレビューを書いていけたらと思います!
今回も相変わらずかなり細かく書いているので、目次等で適宜気になる所に飛んでください。。
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↑競合1番手となるこちらの方が価格改定等で今は結構安いですね。
外観
外箱
側面には対応コーデックなどの説明があります。
いろんな国で売られているのか、かなり多言語で説明が記載されています。
内容物
箱を開けるとこんな感じです。
内容物は以下です。
- USB-A to Cケーブル(約45㎝)
- 本体・ケース
- イヤーピースSS/S/L(Mは装着済み)
- イヤーフィンS/L(Mは装着済み)
- 説明書類
重量は以下の通り、ケース込み約78g,片耳で約6gです。
WF-1000XM4は片耳7.2gあるので、それと比べるとだいぶ軽いですね。
一方、ケース込み重量はソニーの54.3gと比較して重くなっています。ケース込みで最大28時間利用となっているので、そのあたりの影響かもしれません。
ケースの大きさはだいたい7×4.5×3.5(cm)くらいで、表面は布のような質感です。一般的なケースよりやや大きめといった感じです。
ケースを開けるとこんな感じです。
1つ注意点として、長いイヤーピースにつけかえるとケースに収まらなくなります。ケースサイズの割に制限があり、finalのEタイプ(1cm)などそれほど高さのないイヤーピースでもケースにイヤホンがカチッとハマらなくなるので注意が必要です。
いわゆる完全ワイヤレスイヤホン用となっているイヤーピースなら交換可能かと思います。
初期設定
説明書に記載がありますが、初回起動前に30秒ほど充電端子に接続して通電するようにしてください。
その後は、初回はイヤホンを取り出すだけでペアリングできます。
パッケージ等にも記載がありましたが、制御アプリもあります。ただ、初回アプリから登録しようとしたらなんかうまくいかなかったのでいったんBluetoothでスマホ本体に登録してからのほうがいいかもしれません。
Sennheiser Smart Control
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機能
スペック
まずは、諸々のスペックの概要です。
- 再生周波数:5~21000Hz
- 対応コーデック:SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive
- Bluetoothバージョン:5.2 Class1 LDSアンテナ搭載
- 単体動作時間:7時間
- ケース込み動作時間:28時間
- 防水・防塵性能:IPX4
- マイク:計6基
- ノイズキャンセリング搭載
- 外音取り込み搭載(調整可)
- 充電:USB-C,Qi無線充電
- マルチポイント接続:2端末
それでは各項目について色々見ていきます。
コーデック
先ほど記載した通りコーデックはSBC,AAC,aptX,aptX Adaptive対応です。
aptX系はそれぞれのコーデックが独立しており、aptX HDやaptX TWSには対応していないので注意してください。
現在、完全ワイヤレスイヤホンでハイレゾ対応を謳っているもののほとんどはaptX AdaptiveかLDACのどちらかに対応しています。これは、いわゆるハイレゾと呼ばれる24bit/96kHz音源を伝送できるからですが、では結局どちらがいいのかという問題があります。
これは僕の感想ですが、「LDACの方がやや音質がいいがaptX Adaptiveの方が人混みなどで途切れにくい」という感じです。
実際に伝送できるデータ量として、LDACの990kbpsに比べるとaptX Adaptiveの620kbpsは明らかに情報量として少ないので、音質が若干低下してしまうのは仕方ないかと思います。一方で、個人的には人混みで音楽がプツプツと途切れるのが結構ストレスです(AnkerのSoundcoreシリーズで特に顕著です)。
ノイズキャンセリングがあるとはいえ外環境では感じられる音質の差にも限度がありますし、個人的にはaptX Adaptiveを推したいところです。
LDSアンテナ
LDSアンテナというのは、筐体外装を這うようにしてアンテナとなる回路を張り巡らせる方式です。
これは別のイヤホンのイメージですが、このような形状のアンテナを搭載することで筐体内のスペースを確保するとともに接続性を向上させています。
実際、aptX Adaptiveでもちょっとした人混みでは全く途切れませんでした。
満員電車では途切れることもありましたが、ビットレートなどを随時調整しているのか、一旦途切れたあとは途切れなくなるパターンが多かったです。
マイク
マイクの音質は標準的な感じです。
ただ、指向性は結構良く、PCのスピーカーで動画を再生しながらスマホで録音しても声だけがしっかり録音できていましたので、Web会議等の用途では大いに活躍すると思います。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリングはかなり優秀です。
ほかの機種と比較すると、WF-1000XM4>=本機>Soundcore Liberty 3 proといった感じです。
また、自動調整が優秀で、静かな場所ではかなり弱くかかるので、ホワイトノイズなどをあまり感じずに聴くことができます。最大出力になるであろうパチンコ屋でも試してみましたが、サーッというノイズが軽く聴こえる感じでした。
アプリでは、オンオフのほか風切音の防止モードを選択できます。ちょっと使ってみた感じでは、ノイズキャンセリングの自動調整はせずに風切音を低減することに特化したモードのようです。
外音取り込み(便利!)
強さを3段階で切り替えられます。取り込み性能自体は普通に満足できる程度なんですが、1つ便利な機能があります。
標準では左イヤホンタップで外音取り込みモードに移行できるんですが、「トランスペアレンシーモードをオンにすると音楽を一時停止」の設定があり、これがかなり便利です。
たとえばコンビニのレジで一時的に他人の声を聴きたい、という場合があるとします。
そういうときに左イヤホンをタップすると、外音取り込みモードに変わると同時に再生中の音楽や動画を一時停止してくれます。外音取り込みって主にこういう場面で使うことが多いと思うので、非常に便利だと感じました。
マルチポイント接続
Amazon等のページには記載がないかもしれませんが、ソフトウェアアップデートでマルチポイント(同時待ち受け)に対応しました。
2台の端末とペアリングを保持し、たとえば1台のスマホで音楽を聴いているときにもう1台のスマホに着信があったりした場合にすぐに着信側のスマホに音声入出力が切り替わるというものです。
今回はスマートフォンとPCにそれぞれペアリングして試してみました。スマホで音楽を再生している状態でPCで動画を再生したところ、PC側の音声に切り替わりました。切替も4,5秒でスムーズに切り替わりました。
また、例えばSoundcore Liberity 3 ProなどではLDAC接続中はマルチポイント接続ができないのですが、本機はスマホ側をaptX Adaptiveで接続していてもマルチポイントで接続できます。もしかしたらLDACの規格上、マルチポイントは非対応なのかもしれません。
ペアリング登録自体は8台までできるようです。アプリで接続するデバイスを設定できます。地味ですがこの辺も分かりやすくて便利ですね。
画面下部に「デバイスを削除」項目がありますが、この画面で削除後イヤホンを再度取り出して接続したところ、消したデバイスにも再び接続されてしまったので、完全に接続を切りたい場合はペアリング先のデバイスでもこのイヤホンを削除したほうがよいでしょう。
イコライザー
イコライザーはおまけ程度についています。
ロック、映画などいくつかのプリセットとバスブースト、ポッドキャストというオプションと、カスタムプリセットで3バンドのEQを設定できます。
Hzも書いてないので細かい調整はあまりできませんが、素の音が結構いいので自分は何もいじっていません。SENNHISER側としても、元の音に自信があるからあえてEQにはあまりお金をかけなかったのかもしれません。
タッチコントロール
タッチコントロールについては利用のON/OFF,機能割当ての変更などが行えます。
一つ不満点としては、入れ替えできるアクションに制限があったことでしょうか。前に使っていたイヤホンでは、音量を段階的に上げるためダブルタップを音量の調整に使っていたのですが、本機では設定できませんでした。。
2回タップ(左画像)ではアイコンがグレーになっている音量UP,DOWN、長押し(右画像)では再生/一時停止、次/前のトラックへの移動が割当できなくなっています。
正直、制限を設ける理由がよく分からないのでアップデート等で改善してほしいですね。
Qi充電
正直、一度楽さを知ってからこれがついていないワイヤレスイヤホンを選べなくなってしまったのですが、無線(Qi)充電に対応しています。
ワイヤレスイヤホンって特に充電速度を急ぎたい場面ってないですし、寝る前に置くだけで充電しておいてくれるのは本当に便利なのでおすすめです。
装着感・使用感
続いて、実際に使ってみた感想について色々書いていこうと思います。
まず装着感は、個人的にはWF-1000XM4より若干劣るかなという感想です。耳の形は千差万別なので電気屋とかで実際につけてみることを強くお勧めしますが、自分の場合はうまい角度を見つけないと耳殻とイヤホン外側のシェルが接触して、長いことつけていると若干耳が痛くなることがあります。最初に装着するときにしっかりと耳に合った角度を見つける必要があるという感触です。
WF-1000XM4は、耳に入れるだけでつけられる感じで個人的には合っていたのですが、今回紹介しているMOMENTUM True Wireless 3に比べてかなり片耳あたりの重量が重く、耳に合っていない場合落っこちやすかったり、人によっては重さを感じる場合もあるかと思います。
あとは、ケースがやはり他のイヤホンと比較すると大きく感じますね。タイトなパンツのポケットとかに入れるにはすこし窮屈かもしれません。
音質
続いて、音質について記載していきます。
音質は、この価格帯の他のワイヤレスイヤホンと比較しても遜色ない良さだと感じます。
特に優れているのは音場の広さで、有線イヤホンと比較してもかなり奥行き・幅のある音で、ヘッドフォンで聴いているような感覚があります。
音の傾向はソニーがモニターライクでフラットな感じだとするとやや低~低中域が前に出ている感覚です。
音の細かさみたいな部分はこの価格帯のイヤホンはだいたい同じような感じなので、EQ等で音量バランスを微調整すれば多くの人が満足のいく音質になるのではないかと思います。
AAC等ビットレートの低い音質でも聴いてみましたが、やはり情報量の差には絶対的なものがあるので、可能な限りaptX Adaptive環境での使用をおススメします。
楽曲再生レビュー
今回も何曲か聴いてみた感想を記載していきたいと思います。すべてaptX Adaptive環境(96kHzモード)で試聴しました。
まずこのイヤホンに向いている楽曲として、ピーナッツくん「Roomrunner!」を挙げたいと思います。低音が得意な本機は、こういったEDM調の低音が効いた曲にはかなり合うと思います。それでいて、後ろで鳴っている高音で波の細かいシンセサイザーの音までしっかりと聴こえてきます。
BUMP OF CHICKEN「SOUVENIR」では、このイヤホンのもう一つの長所である空間の表現が顕著で、MIX時の意図が音源通り再現されている感じがあります。BUMP OF CHICKENの曲はベースラインが結構複雑なところが好きな理由の一つとしてあるのですが、そのベースの音も前に出すぎない感じでくっきりと聴こえてきます。
最近流行り、かつサブスクでもハイレゾ音源で提供されているMAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」では、ベースのザラザラ感などのきめ細かさがロスレス音源以上に感じられます。また、この曲もレトロポップ調で電子音のキックがかなり前に出てくるのですが、一方で後ろで鳴っているカッティングのギターサウンドもしっかりと聴こえてきて、表現力の高さを感じました。
総評
- 価格に見合った高音質
- 外音取り込み時音楽停止機能が便利!
- Qi充電対応
- マルチポイントの切り替えがシームレス・早い
- 動作時間が長め
- 高性能ノイズキャンセリング
- 高音質コーデックでも途切れにくい
- 人によっては耳が痛くなる(かも?)
- ケースが大きめ
- アプリ初回登録時不具合?
- ノズルの長いイヤーピースは使用できない
- EQは3バンドで大まかな調整しかできない
- コントロール設定に一部制限がある
まとめ
いかがだったでしょうか?
色々と細かい欠点も書きましたが、総合的には買ってよかったと個人的には思っています。何より外出中の音途切れが少なくなったのが大きいですね。プツプツ途切れるのはやっぱり結構ストレスだなと痛感しました。
世間では色々な価格帯のワイヤレスイヤホンが登場していますが、3万円前後の価格帯のものを買うのが一番オススメです。
気に入らなくて何個もイヤホンを買ってたら価格的にも3万円をすぐ上回ってしまうと思いますので。。
何か質問等あればコメントまたはTwitterにてお願いします!
ではまた次回の記事でお会いしましょう!
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