【AKG】澪ホンの愛称で親しまれる「AKG K701」ヘッドホンをレビュー!中高域の響きが最高なハイミドルクラスヘッドホン【けいおん!】

2023年7月21日

こんにちは!

今回は、AKGのヘッドホンラインナップの中でもやや高価な部類に入る開放型ヘッドホン「AKG K701」をレビューしていきます。アニメ「けいおん!」にて、ベーシストの秋山が使っていたとされていて一時期注目を集めました。記事後半では、音質レビューとしてけいおん!の楽曲を聴いてレビューしています。ぜひご覧ください。

この商品も前から使っていて、かなり気に入っています!僕は耳殻が結構でかくて耳がすっぽり入るヘッドホンの選択肢が少ないんですが、こいつはしっかりと覆ってくれます!音質についてもできるだけ詳しく説明していきたいと思います。それでは見ていきましょう。

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外観

外箱

外箱がめっちゃでかくて、届いたときは何が来たのかと思いましたw

だいたい24×30×16cmくらいの大きさで、開封前は中央の台のようなものの上にヘッドホンが鎮座しています。

この台座みたいなのにもなぜか保護シールが貼られています。これに乗せて飾れってことでしょうか?プラスチック製ですが…

僕は使っていません。

内容物

箱は豪華ですが、内容物はこの2つだけです。

本体と標準-ミニジャック変換ケーブルのみです。内側のヘッドバンドは着けると可動し、外側まで広がるので頭が大きめでも割と余裕があると思います(参考までに、僕の右耳-頭頂-左耳の長さは約40cmです)。

ケーブル長は3mで、交換はできません。カラーリングが異なり、ケーブル交換可能なK702というモデルもあります。

↑K702はこちら

本体はかなり大きく、横から見るとこんな感じです。

イヤーパッドはベロア地で着け心地はとてもいいです。

耳が入るか不安な方もいると思うので、内側のサイズも計測してみました。

だいたいパッド込みで11cm、内部は6cmちょっとくらいでしょうか。だいたいの方の耳がすっぽり収まるんじゃないかと思います。

また、ここまで見てきて気づいた方もいるかと思いますが、イヤーパッドに傾きがついています。

後頭部側が厚みのある方に来るようになっていて、安定感を増すのに一役買っています。こういったところがやはりミドルハイといった感じでいいですね。

ドライバサイズもかなり大きく、約5cmくらいあります。ドライバ自体は平らに設置されており、特に耳の向きに傾いたりはしていませんでした。

機能

スペック

簡単な本体スペックは箱にも書いてありました。

ケーブル端は6.3mm標準ジャックで、重さは235g、再生帯域は10Hz~39,800Hzです。インピーダンスは62Ω、感度は105dBです。インピーダンスがめちゃくちゃ高いというわけではありませんが、比較的鳴りにくいヘッドホンなのでアンプを利用しての再生を推奨します。

僕は以前にレビューしたHP-A3を利用しています。

↑HP-A3はこちらから!レビュー記事も良かったらご覧ください。↓

音質

客観データを少し探してみたのですが、グラフ等が見つからなかったのでここからは僕の感想になります。

まず、冒頭にも書いたようにこのヘッドホンは中高域の表現力が特に素晴らしく、女性ボーカル曲を聴くのに最も適していると思っています。一方、ベース音が聞こえないかというとそうではなく、抜けのいい低音もしっかり聴こえてきます。体に響くような重低音を求めている場合は、やはり密閉型のヘッドホンのほうが向いているのではないかと思います。

音場や定位感といったところは、個人的にはあまり気にしないタイプなのですが、まあ標準的かなと思います。イヤーパッドで完全に耳を覆う形になるので、その割には少し広がりは少ないと感じる方はいるかもしれません。

また、開放型なので当然ですが、音漏れはかなりあります。主に自宅での使用ということになると思います。

今回は、せっかくなのでけいおん!の曲を何曲か聞いてレビューしていこうと思います。EQは使わず、HP-A3から出力した音声を聴いています。

「Listen」では、ボーカル及びキーボード、ドラムのシンバル音などが特に目立ちながらも、バスドラムやベースもしっかりと聴こえてきます。個人的には、SansAmpを通したベースのような、若干エッジが効いたベースになるのがとても好きです。バスドラムも、よりコンプがかかったようなくっきりとした音が好きなのですごく気に入っています。

「Go!Go!MANIAC」のような、よりテンポが速くバンドサウンドな楽曲では、若干ギターの中高域の棲み分けがし切れていないところもありますが、ミックスの問題かもしれません。ギターの音色自体はとても正確に再生されていると思います。バンドサウンドを支えるように響くベースのカッコよさが際立ちます。何より、ボーカルの豊崎さんの声がこのヘッドホンにバッチリ刺さる帯域で最高です。

「No, Thank You!」のようなボーカル中心ミックスの楽曲では、日笠さんの力強い声が響きます。若干シンバルが大きく感じるときもありますが、この辺りは好みでイコライザー等を使って調整可能な範囲かなと思います。女性ボーカルの楽曲におけるこの独特の響き方は、K70Xシリーズ特有のものじゃないかなと思います。巨大なドライバと開放型が絶妙にマッチしているのかなと思います。

その他、このヘッドホンで聴くのにおすすめのアーティストとしては、

  • Aimer
  • Superfly
  • 緑黄色社会
  • EVO+
  • ClariS

なんかの女性シンガー系アーティストです。店頭などで試す機会があった際はぜひ聴いてみてください。音量はやや大きいくらいがおすすめです(長時間聴く際はもちろん下げてください!)。

もちろん男性シンガーの曲も楽しく聴けるので試してみてください!

総評

いいところ
  • 中高域の鳴りが素晴らしい
  • 耳が大きめの方でもフィットしやすい大きさ
  • 大きさの割には軽い(235g)
  • 変換ジャック付属
イマイチなところ
  • ケーブル交換は不可
  • 変換前が標準ジャックのため、携帯機器などミニジャック搭載機器での再生は若干不便
  • 開放型なので音漏れは相当ある

まとめ

いかがだったでしょうか?

このヘッドホンも相当お気に入りで、しばらく別のヘッドホンはいらないかなと思っています。基本的にホームユースに限定されますが、その中ではこの価格帯では最高クラスの音質だと思います。Amazonのレビューとかを見ていると断線しやすいという話もあるようですので、扱いは多少気を使ったほうがいいのかもしれません、自分はそのような症状に陥ったことはないですが…

色にこだわりがないならケーブル交換可能なK702を買えば、バランス接続などさらにいろいろ試せると思います。かなりおすすめですので是非ご検討ください!

また、記事内でもご紹介しましたが、FOSTEXのHP-A3はこのヘッドホンと相性抜群です

【追記】HP-A3にmk2が出たみたいです。自分は購入していませんが、ゲイン調整のスイッチ等の追加、サンプリング周波数の強化等が行われているようです。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!