【ONKYO】音響機器メーカーから出たGame DAC「SHIDO:002」をレビュー!【Game DAC】
今回レビューしていく商品は、ONKYOから発売された「SHIDO:002」です!
クラウドファンディング発というGame DACとしては珍しい商品ですが、現在は一般販売されています。
Game DACというとASTROのMixamp が圧倒的シェアを誇っていますが、こちらの商品は機能が少ない代わりに価格が抑えられているのが特徴です!(掲載時最安値:9,790円、リンク先で最新の価格を確認できます。)
何ができて、何ができないのかについて詳しく見ていきたいと思います。
外観
外箱
外箱はこんな感じです!
かっこいいデザインですが、なぜか裏面の説明文には日本語がありません…
まあでもなんとなくゲームとVCのバランスを調整できるというのはわかりますね。
内容物
内容物は以下です。
- 本体
- 説明書
- USB-C to Aケーブル(1.8m)
- USB–C to Cケーブル(1.8m)
クラウドファンディング版には、USB-C to Aケーブルの代わりにC→Aの変換アダプタが入っていたらしいですが、ユーザーからのフィードバックを受けてケーブル同梱に切り替えたみたいです。まあUSB-Cがついていないマザボもまだたくさんありますから、USB-C to Aケーブルを使うユーザーが大半だと思います。
サイズ・I/O
第一印象としては、とにかくサイズが小さい!
AstroのMixampと比較するとこんなに違います。
一回りどころか、二回りくらい小さいですね!
重量も、Mixampが228gに対して、SHIDO:002が121gという軽さになっています。
ただ、軽すぎてノブを回そうとしたときに本体が動いてしまうことがあるんですよね…
続いて、端子は以下のようになっています。
シンプルな構成で、USB-C,4極3.5mmのヘッドセット端子,USB-Aのみです。
さらにUSB-A端子は、現在のところ使用用途はありません。公式サイトを見る限り、今後のアップデートで何か追加されそうな感じはありますが…今のところ特に情報はありません(2021年4月現在)。ただ、後述しますが電気は来ているみたいです。
機能
基本的な使い方
それでは実際にPCに繋いでみましょう!ちなみに本製品はPCのみ対応しています。残念ながらCS機には接続できません。
後ろのほうにCS機につないでみた結果も書いているので、気になる方はそちらも見てみてください!
接続すると、以下のように認識されました。
このうち、Voice Chatへの出力をDiscordなどの出力先へ指定し、その他ゲームなどの音声をGame側に出力することでダイヤルで音声を調節できるようになります。
なお、サイドトーン機能(自分でしゃべった声が自分のヘッドフォンから聞こえる)はありません。これは好みの問題というか、いらない人はいらない機能だと思うのですが、個人的には欲しかったですね。
サラウンド機能について
さらに、右上のVirtual 7.1と書かれているところの下のボタンを2秒間長押しすると、
このように出力が変更されます。この状態だと、Windows側からも7.1として認識され、
テストでも、サブウーファー音声を除く7ch音声がヘッドセットから聞こえるようになります。(低音域がすごく出るヘッドホンなら出るのかな?自分の環境では出せませんでした)
説明書によると、このモードでは2ch出力しかできないゲームなどでは正常に音声が出力されないようです。
APEXなどは7.1ch出力に対応しているので、正常に認識されていれば7.1サラウンド表示されます!
2chに比べると定位が向上しているのは感じ取れました。
バーチャルサラウンドについて
わかりにくいのですが、サラウンドとは別に”バーチャルサラウンド”という機能もあります。先ほどの7.1chスイッチを押すと、黄色く点灯します。
音質は…正直微妙ですね。こもっているような感じで、あんまり定位感が感じ取れるものでもないです。
この機能は2chでも7.1chでも使えるのですが、むしろ方向がわかりにくくなる感じがします…RPGとかで使う分には環境によってはいいのかもしれません。
イコライザ機能について
筐体左側のノブがイコライザ設定ノブとなっています。イコライザといっても、あらかじめテンプレートが設定されており、あとから変更することはできません。設定内容については、公式サイトに詳しく書いてあるのでそちらを参照してください!
イコライザは、好みや使用するデバイスによって異なるかと思いますので、いろいろ試してみるのがいいと思います!僕は4番を主に使ってました。
ソフトウェア型立体音響は使えるのか?
ソフトウェア型立体音響とは、Windows標準の「Windows sonic for headphones」や、「Dolby atmos for headphones」などのサウンド設定から設定できる立体音響のことです(Dolbyは有料です。いずれ記事を書く予定です!)。
これは、2ch出力の際だけ使えました。
2ch+Dolbyと7.1ch出力は結構定位感が似ていました。
謎のUSB-A端子
最後に、謎のUSB端子について少し調べてみました。
本機器をPCにつないだ状態でUSBメモリを指してみたんですが、一瞬認識された音がした後すぐに切断されてしまいました。
電力は来ているみたいですが、用途はよくわかりませんね。Mixampのデイジーチェーンみたいに複数台連結でもできるようになるんでしょうか…
CS機では使える?
ちなみに、CS機につなぐとどうなるのでしょうか。PS5につないでみたところ、以下のように認識されました。
USBマイクとして認識されました。本体の音声はいつも使っているスピーカーから出力され、マイク機能だけが使用できました。が、ほとんど意味ないと思います(ヘッドセットつないでも、ゲーム音が聞こえてこないので…)。
→情報提供をいただき、再度試したところ2chモードの際は正常に出力されました!バーチャルサラウンドも使用できます。モード切替はこちらの手順で行えます。
Game/Voice Chatミックスダイヤルは使用できないので注意してください。
総評
- Game/Voice Chatミックスダイヤルで、ゲーム中でもスムーズに音量バランス変更が可能
- 7.1ch出力で定位向上!
- EQ設定を自分で悩まなくていい
- 価格が他社類似製品に比べ安い
- 2chならCS機でも使用できる
- バーチャル7.1chの仕上がりは微妙…
- EQが細かく調整できない
- Mixampのように、携帯などを使ったVCはできない
- CS機では7.1ch出力は利用できない
- USB-A端子の使い道は(今のところ)特になし
- サイドトーンが利用できない
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はSHIDO:002についてレビューしました。個人的にはPCでしか使わないという方には十分おすすめできる製品ではないかと思います!また、CS機の場合でも、音質向上等の効果は見込めると思います。僕自身は、PlayStation4,5でAPEXをやっている友人とVCをやる機会が結構あるので、AUX端子は欲しかったところですね…ただ、PCの設定とケーブルがあれば実は携帯を直接PCにつないでVCすることは可能なので、(そのうち記事書きます!)そういった形が取れる方であれば結構使えるデバイスではないでしょうか。
追記:VCについての記事を公開しました。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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