【Android Apple Music】ついに待望のロスレス/ハイレゾ対応!空間オーディオの使用方法、ハイレゾ再生に必要なもの、Bluetoothコーデックとの対応なども詳説!【aptX/LDAC】

2021年7月24日

こんにちは!

本日より、ついにAndroid版 Apple Musicアプリでもハイレゾ/ロスレス再生、および空間オーディオの提供が正式に開始されました!

ベータに乗り遅れておりずっと待ち遠しかったのでとても嬉しいです。

今回は、Android版Apple Musicでこれらを有効化する方法から、Bluetooth再生時のコーデックとの関係なども細かく紹介していきます!

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更新

まず、アプリが最新版であることを確認しましょう。一連の機能の利用には最新版アプリの利用が必要です。

だんだん現在のアプリの一覧が分かりにくくなっている…

Playストアトップ画面から、右上の自分のGoogleアカウントアイコンを選択し、「アプリとデバイスの管理」をタップします。

「利用可能なアップデート」内にApple Musicがある場合は更新が必要になります。

有効化

アプリの更新が完了したら、アプリトップページ右上から設定画面に入ります。

空間オーディオ

「ドルビーアトモス」が空間オーディオの設定になります。すべての楽曲に対応しているわけではなく、一部の楽曲のみで利用できます。

ドルビーアトモスをダウンロード、をONにすると、楽曲をダウンロードした際に空間情報も同時にDLするようです。言い換えれば、この設定をONにすればオフライン再生時でもドルビーアトモスで音楽を聴くことができます。

ハイレゾ/ロスレス

「オーディオの品質」設定からより高音質な設定を利用可能になっています。

通信状況によって利用する音質を選択できます。

ロスレス…最大24bit/48kHz
ハイレゾロスレス…最大24bit/192kHz

となっています。ただし、これも曲によって対応状況が異なり、ハイレゾロスレスを選択したからと言って必ずハイレゾ相当以上の音質で再生されるとは限りません。

また、こちらにも記載されている通り、再生に使用するデータ通信量が大きくなるので、特にモバイル回線再生時は自分の使用できる通信量と相談する必要があります。

僕はahamoの20GBで契約しており、普段そんなに外出が多いわけでもないので外ではロスレス、Wi-Fi環境下やダウンロード時は最高音質のハイレゾロスレスに設定しています。

再生

それぞれの機能について解説する前に、まず今回の検証環境です。

今回は、僕のメインのスマートフォンであるXperia 5 Ⅱと、

WF-1000XM4で行いました。ちなみにこのイヤホンのレビューはこちら

空間オーディオ

空間オーディオは、とりわけ邦楽ではほとんど非対応です。

Appleが空間オーディオ対応の曲をプレイリストにしてくれているので、手っ取り早く試すならとりあえずそちらを再生してみましょう。

↑こちらのプレイリストです。落合健太郎さんが1トラック目でモノラル→ステレオ→空間オーディオの順で「What’s going on」を再生し、解説してくれます。空間オーディオの効き目がわかりやすいのでおすすめです。

邦楽で有名どころというとAdo「うっせえわ」くらいでしょうか。

ただ、元々DTMで作られてる曲なのもあり正直あんまり恩恵は感じられないですね。結構曲による差が大きいなと感じました。

もちろん、どのような再生機器、どのようなヘッドフォン/イヤホンで聴くかによっても聞こえ方は違ってくると思います。

空間オーディオが利用できる場合、画像のようにDolby ATMOSのマークが表示されます。

ちなみに、1点注意としては、Dolby ATMOS再生時はロスレス/ハイレゾでは再生されません。情報量とかの問題だと思います。

端末側の対応は必要か?

特に端末側やイヤホン/ヘッドフォン側で何らかの規格に対応している必要はありません。

一方で、Xperia 5 Ⅱには元々Dolby ATMOSが搭載されています。これをどうしようか迷ったのですが、何だか2重に処理がかかってしまう気がするので僕は端末側のDolby ATMOSは切って利用しています。

また、WF-1000XM4も360 Reality Audioという独自の空間オーディオの規格を持っていますが、現状ではApple Musicには対応していません。

ロスレス

こちらは、基本的にはどの楽曲でも「ロスレス」再生は行えるみたいです。ただ、ロスレスも大きく分けて2種類あり、

いわゆるCD音質(16bit/44.1kHz)と、準ハイレゾとも言うべき24bit/48kHzに対応している楽曲の2種類があります。これらはどちらもロスレスと表記されているので、再生後に画面の「ロスレス」をタップしてみないと分かりません。

追記:24bit/44.1kHzの曲とかも一応あるようです(ないものねだり – Revenge THE FIRST TAKEなど)

ただ、独自規格「Apple Digital Master」楽曲は、24bit音源からAACが作られているので、この規格に適合した楽曲はもれなく24bit規格です。

僕のスピな人 – EP / マハラージャン

この∞みたいなマークがついている楽曲、アルバムが対象です。

また、ハイレゾ対応音源をロスレス再生する(モバイル通信時はロスレスまでに制限するなどして)際も、24bit再生されます。

正直、この2つの規格は別物だと思ったほうがいいです。というのも、個人的には24bit/48kHzのロスレスはかなりハイレゾ規格に近く、逆にCD音質はApple Music標準のAAC規格とそんなに差がないと感じるからです。今後リリースされる楽曲の多くが24bit対応してくれることに期待したいです。

追記:wikipediaにも24bit辺りが実際の聴覚に近い旨の記述がありました(ソースというわけではないですが)。

Bluetoothで聴くには?

有線イヤホンを使用する場合には特段制限はありません(もちろん、スマートフォンが古い等の理由で再生できない可能性はありますが)が、Bluetoothは規格ごとに扱えるbit/周波数が異なります。

まず、CDロスレス品質である24bit/44.1kHzはaptx各種/LDAC/HWAで再生できます。aptX各種と書いたのは、aptXには色々な規格があるためです(今回は説明を省略しますが、CDロスレスならaptXとついていればどれでも対応しています)。

ロスレス最高音質の24bit/48kHzは、aptx HD/LDAC/HWAの3つのコーデックで再生できます。HWAはまだまだ採用製品が少ないかもしれません。

当然ですが、端末・イヤホン/ヘッドフォンの両方が対応している必要があります。

ハイレゾ

ハイレゾも、大きく分けて2規格あるようです。

ほとんどの音源は96kHzだと思います。実際、Moraなどのハイレゾ配信サイトでも192kHzってそんなに多くないですからね…。

また、ハイレゾ対応と明記されていないスマートフォンでは、48kHz以上の音源をデコードできないこともあります。その場合は、後述の外付けDACなどを利用する必要があります。

Bluetoothで聴くには?

ハイレゾをBluetoothで聴く際には、さらに規格が絞られ、LDAC/HWAのみになります。HWAは採用が少ないので実質LDAC1択といった感じになります。また、192kHzを再生することは現状実用化されているコーデックでは不可能です。有線イヤホンなどを利用して聴くことになります(再生自体は可能、おそらくダウンサンプリングされている)。

疑問点

いろいろと検証していて、いくつか謎な点もありました。

たまに、上画像のような表示になってることがあります。普通に聴けてましたし、多分CDロスレス品質で再生されてるとは思うんですが、ちょっと謎です。。。少し調べたところ、LATMというのはMP4Aのコンテナ形式の名前らしいです。

また、アルバム画面にロスレスなのかハイレゾロスレスなのか表示されていないこともあります(左のアルバムは再生するとハイレゾロスレスと表示されます)。もしかしたらフルリリース前だから出ていないだけかもしれませんが…

再生画面にも「ロスレス」などの表示が出ない楽曲もあります。恐らくキャッシュか何かが悪さをしているんだと思いますが(どんな曲でもCD音質以上は出るようになっているので)、キャッシュ削除やデータ削除では治りませんでした。

ローカルからアップロードしたロスレス・ハイレゾ音源は再生可能か

ローカルからiTunes Music Libraryにアップロードしたファイルはロスレスで聴けるのかどうかも試しました。ちなみに従来は、48kHzなどの音源をアップロードしても自動的に圧縮音源に変換されるようになっていました。

24bit/48kHzの音源を入力してみましたが、何も表示されませんでした。また、以前に自分でアップロードしたApple Musicにはない曲もロスレス等の表記が何も表示されませんでした。

手元にWindowsしかないのも原因の一つかなと怪しんでるので、Macで試せる方はコメントとかで結果を教えていただきたいです…。

ちなみに、ハイレゾ音源はないけどCDロスレスの音源はApple musicにある、という曲とかもあるんですが、それで試した時はApple music側の音質(音源)に上書きされてしまいました。ジャケット写真とかこれまでの楽曲データとかも上書きされることは前から知られていたので、その仕様を引き継いでいる感じですね。

いまいち音質が良くないと感じたら

SONYのような音響出身メーカーのスマートフォンであれば、内部のDACも比較的高性能なのでスマートフォンから直で再生しても音質は結構いいのですが、スマートフォンによってはあんまり音質が良くないと感じることもあると思います。先述した通り、スマートフォンによってはそもそも48kHz以上をデコードできない場合もあります。iPhoneを利用している方も、48kHz以上はデコードできないため同様に外部DACの利用が必要です。

そういった際には、USB接続のポータブルDACを使うのがおすすめです。

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コンパクトなもので有名なのは、AKのPEE51、FiiO q3などがあります。もっとお金をかけるなら、

MojoのCHORDなどが有名です。

この機会に、思い切ってオーディオにお金をかけてみるのはいかがでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか?

いろいろと規格があり、若干ややこしいですが高音質でストリーミング音楽が聴けるようになったのはとてもいいことだと思います。Apple musicが追加で課金しなかったことで、他のサービスも追従していくことになると思います。

この機会にぜひオーディオ環境を整えていきましょう!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!